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2012年9月 NEXTREAM21 in RIKKOUKAI vol.11受賞者記念公演

[This is ダイオキシン]

出演 酒井大輝(トップスター)、四戸由香、村田茜  / 工藤響子、岡本優(TABATHA)

私共の処女作「ダブル」を上演してから1年7ヶ月。
コンプレックスを打破するが如く、とにかく何か放出したいという欲の固まりで作品を作っていた1年7ヶ月前と違って、
現在は に変化しているような。
爆発系女子が大好きな私が、TABATHAには珍しい(と言ったら失礼だろうか...) 男子に、一見爆発系じゃない女子。
今回の出演者は不思議でしょうがない。爆発系女子をたくさん集めて作品を作ればそれはもう所謂『TABATHA』に違いないのですが、
そこに定着せず、それぞれ個人がなぜ「爆発」したくなるのかを考えた結果「拡散」という結論に向かいました。
そういった意味でいろんな人種が錯綜しているこの度の出演者は、実にまとまりがなかった。(気がする。)
まとまった「爆発」ほど爆発感で溢れることはないですが、拡散した爆発には各個人のわがままが入り乱れているようで、
単位を学校にすると1クラス分の思いと苛立ちと悲しみを見た。(気がする。)
「わたしのメキシコ」で感じた集団性・団結が社会主義国家だったら、今回はかなり民主主義国家。
変動していく環境と人間の立場にもまれながら、爆発系女子に影響され変化していく自我と葛藤している姿、または取り乱さずに冷静に物事を考える爆発系女子を肌で感じながら、変化する人を見ていたような、そうじゃないような。
各個人がまぎれることなくしっかりとこの国家の中で自分の位置を探して、またしても作品へと導いてくれたと感じています。
そんなダンサーを見ながら、一番もまれたのは私ですが......
だけど結局は無秩序集団、濃いメンツとなった今作ですが、「わたしのメキシコ」という爆発があるのなら、「This is ダイオキシン」という爆発もあって良いのではないかと、そう感じています。

気がついたら国が出来上がっていたみたいに、自分が何に影響されてこの歳になったか思い返すこのなど不可能ですが、
知らぬ間に起きている事実を受け止めきれずに、事実だけ浮かび上がって来た時の恐怖に最近は怯えています。
気が付いたら、同い年の子が結婚して子供までいたり、、それこそ震災時に起きた原発事故で今も出続ける放射能なんて実態がないからどうにもできない恐怖。
自分の知らない隙に増え続ける情報と事実。
"詳しくわからないこと" と "これから起きること"
だけどそんな事実を手に入れたとしても、いままでと同じ様に生きて行かなければならないし、受け入れる事しかできません。
だから私はそれら全部ひっくるめて「This is ダイオキシン」と呼ぶことにしてみます。
大きい事も、小さい事も全部。

2012年9月28日(金)〜30日(日) @六行会ホール

photo by bozzo

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